組織構造論
組織ってなに?仕組みと成り立ち
1. 組織ってそもそも何?
組織というのは、簡単に言えば「人の集まり」です。ただ集まってるだけじゃダメで、ちゃんと目的に向かって協力し合わないと、意味のある組織にはなりません。
バーナードが言う「組織の3つの条件」
アメリカの学者バーナードさんが「組織がちゃんと成り立つためには、これがいるよ!」って3つのポイントを言ってます。
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共通の目的
みんなが目指すゴールがハッキリしてること。たとえば「おいしいパンをつくってお客さんに届ける」とかね。 -
貢献意欲
メンバー1人ひとりが「よし、この組織のために頑張ろう!」って気持ちでいること。 -
コミュニケーション
情報をきちんと伝え合えること。
(正式用語:バーナードの組織成立3要素)
2. 組織がうまく回るには:分業と調整
組織を効率的に動かすためには、「分業」と「統合・調整」がキモになります。
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分業
「パン生地をこねる人」「焼く人」「レジ担当」みたいに、得意なことを分けて仕事すると、効率アップ! -
統合・調整
それぞれがバラバラにやってもダメで、タイミングや順序をうまく調整して全体がスムーズに動くようにすること。
(正式用語:分業と統合・調整)
3. 組織が続く条件:「誘因」と「貢献」のバランス
組織ってのは、入ってくる人が「これだけ頑張ってるんだから、それに見合う見返り(お金、やりがい、仲間とか)」がないと、やってられません。
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誘因(メリット) ≧ 貢献(がんばり)
このバランスがとれてると、「ここで働きたい」って思える。逆に、がんばってるのに全然評価されんかったら、「もうやっとれんわ!」ってなるわな。
(正式用語:組織均衡)
4. 組織の設計で大事な5つのルール
① 専門化の原則
仕事を分けて、専門性を高めると、効率も質も上がる。「パン焼きの達人」がいたら、全体の味もグッと上がる。
→マニュアルを作って標準化すれば、誰がやっても一定の品質になる。
② 権限責任一致の原則(階層性)
「責任は取れ、でも決めるのはダメ」っていうのはおかしいでしょ?ちゃんと権限と責任がセットでなきゃだめだよね。
③ 例外の原則(権限委譲)
トップ(社長)は「戦略」や「方向性」など大事なことに集中。日常業務は現場の人に任せた方が効率的。
→「社長は社長の仕事を」「部下は部下の仕事を」ってことだがね。
④ 統制範囲の原則(スパン・オブ・コントロール)
1人の上司が直接見る部下の数には限界がある。事務作業なら10人でも見れるかもだけど、企画とか自由度の高い仕事なら3人でも大変。(標準化された業務(並行型分業制)では広く、裁量の大きい企画業務などでは狭くなる)
→その限界を広げるには、部下の判断力を育てたり、ルールを整えたり、補佐役(スタッフ)をつける工夫が要るんだわ。
⑤ 命令統一性の原則
「上司は1人」が基本。あっちの上司からも、こっちの上司からも指示がくると、「どっちの言うこと聞けばいいの!?」って混乱するでね。
(正式用語:組織設計の原理)
5. 組織の成長ステージ:ライフサイクルで見る4段階
組織も人と同じように成長します。その流れはこんな感じ。
| 段階 | 特徴 | 課題 |
|---|---|---|
| 起業者段階 | 創業者のアイデアと情熱で始まる | 統率とビジョンの明確化 |
| 共同体段階 | 社員が増え、文化ややりがいが育つ | 権限委譲が必要 |
| 公式化段階 | ルールや制度が整備され、安定運営へ | 硬直化・お役所化のリスク |
| 精巧化段階 | 柔軟性の回復や再活性化を目指す | 初心(創業の目的)を思い出すことが必要 |
(正式用語:組織ライフサイクル)
6. 官僚制が行きすぎるとどうなる?
ルールや制度が整いすぎて、かえって動きづらくなることもあるんです。
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形式主義:「ルール通りにやらなきゃ」で柔軟な対応ができん。
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目的の置換:本来の目的を忘れて、ルールを守ること自体が目的になる。
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繁文縟礼(はんぶんじょくれい):手続きが多すぎて仕事が進まん。
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セクショナリズム:「うちはうち。他は関係ない」って感じで、部署同士の連携が取れんようになる。
→たとえば「書類のハンコが10個いる」とか、「その仕事、うちの担当じゃないで」とか、ありがちなやつだがね。
(正式用語:官僚制の逆機能)
7. 集団になると起きる行動のクセ
集団の凝集性
仲のいい集団はまとまりやすいけど、逆に「みんなと違う意見を言いづらい」って空気も生まれやすいんだわ。
集団思考(グループシンク)
意見が偏ったり、慎重さがなくなって「あれ?冷静に考えたらおかしいよね?」って判断がまかり通っちゃうことがある。
→対策としては、「あえて反対意見を言う役」を決めたり、「外部の人の意見を聞く」のが効果的!
グループシフト
集団で決めると、1人で決めるよりも意見が極端になりやすい。
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リスキーシフト:攻めすぎな判断になる。
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コーシャスシフト:逆に慎重すぎる判断になる。
社会的手抜き(フリーライディング)
「他の人がやるだろ」って気持ちで、自分の力をセーブしちゃうやつ。
→体育祭の大玉転がしで、全力で押してるのは前と後ろだけ、真ん中の人はさぼってる、みたいなイメージだわ。
コンフリクト(対立)
意見の食い違いは起こって当然。ただ、悪いことばかりじゃないでね。ちゃんと向き合えば、組織の活性化にもつながる。
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解決方法:「競争」「和解」「回避」「妥協」「協力」などケースバイケース。(下に詳しくまとめたでよ!)
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プラスの面:お互いの理解が深まったり、新しいアイデアが出たりする。
(正式用語:職場集団の行動様式)
1. 競争(Competing)
自分の意見を通し、相手に譲らないスタイル。
特徴:
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相手よりも自分の主張を優先
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パワーゲーム的な要素あり
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緊急性のある場面や、重要な価値観を守る場面で有効
具体例:
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新製品の発売時期でマーケティング部と開発部が対立。「納期を遅らせてでも品質を重視すべき!」と開発部が一歩も引かず、役員会で強く主張して納期を変更させる。
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法務担当者が「この契約書は絶対にリスクがあるから認められん!」と他部署の要望を突っぱねる。
2. 和解(Accommodating)
相手に譲って、自分の主張は抑えるスタイル。
特徴:
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対立を避け、関係を重視
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相手に配慮することで信頼関係を築く
具体例:
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上司と部下の意見が食い違ったとき、部下が「上司の経験を信じます」として自分の提案を引っ込める。
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他部署との打ち合わせで、「今回はそちらの案でやってみましょう」と営業部が製造部の案を優先させる。
3. 回避(Avoiding)
対立そのものを避けるスタイル。
特徴:
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関わらない、先送りする
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状況が落ち着くまで様子を見る
具体例:
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予算配分で経理部と営業部が揉めそうになったとき、「ちょっと今は判断できんで、来月また議論しよう」と議題から外す。
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社内の派閥争いに巻き込まれそうになり、ある社員が「自分は中立です」と態度を明確にしない。
4. 妥協(Compromising)
お互いに少しずつ譲り合うスタイル。
特徴:
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双方が一部を譲る
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「半分ずつの満足」でバランスを取る
具体例:
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開発部が「1か月は必要」と言い、営業部が「2週間で出したい」と主張 → 両者が「3週間」で合意。
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休暇の取り方で、AさんとBさんが希望日が重なったときに「午前だけ交代で休もう」と調整する。
5. 協力(Collaborating)
両者が納得できるよう、しっかり話し合って最適解を探すスタイル。
特徴:
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時間と労力はかかるが、Win-Winを目指す
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対話・創造的解決を重視
具体例:
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システム導入で、IT部と現場部門が求める機能が食い違う → ワークショップを開いて、現場の声を聞きつつ、ITの制限も考慮したうえで、両者納得のシステム仕様を設計。
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商品デザインでデザイナーと営業が意見衝突 → 顧客アンケートやプロトタイプを活用しながら、最終的に両方の視点を取り入れた製品にまとめる。
| 手段 | 対応スタンス | 向いてる場面 | 例のキーワード |
|---|---|---|---|
| 競争 | 自分の主張を貫く | 緊急時・重要事項 | 「納期より品質が大事だがね!」 |
| 和解 | 相手に譲る | 関係維持が優先 | 「今回は任せますわ」 |
| 回避 | 関わらない・先送り | 今すぐ解決が不要 | 「今はちょっと議論やめよまい」 |
| 妥協 | お互いに少し譲る | 早く合意したいとき | 「3週間でやろまいか」 |
| 協力 | 双方で納得解を探す | 長期的な関係や複雑な課題に有効 | 「じっくり話し合おう」 |
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