モチベーション理論
モチベーション理論ってなに?
「モチベーション理論」っていうのは、簡単にいうと「人はどうしてやる気が出るのか?」を説明しようとする考え方のことです。
会社で「部下が動いてくれない」「もっと自発的に動いてほしい」って悩むとき、この理論を知ってるとヒントになるんだわ。
この理論、大きく分けて2つあります:
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内容理論:「何がやる気を引き出すのか?」に注目した理論
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過程理論:「どうやってやる気が出るのか?」に注目した理論
それぞれ順番に、具体例を交えてわかりやすく説明していきます。
1. 内容理論(なにでやる気が出るの?)
これは、「人がやる気になる原因って何なの?」って考える理論だがね。
つまり、「人の中にある“欲求”」に注目してるんだわ。
1-1. マズローの欲求5段階説
マズローさんは、「人の欲求は段階的に進化する」って考えたんだわ。
下のレベルの欲求が満たされると、次のレベルへ行きたくなる、っていう話。
| 欲求の段階 | 具体例 |
|---|---|
| 生理的欲求 | お腹すいた、眠い、喉かわいた |
| 安全の欲求 | 地震が怖い、リストラされたくない |
| 所属の欲求 | チームに入りたい、孤独はイヤ |
| 承認の欲求 | 褒められたい、SNSで「いいね」ほしい |
| 自己実現の欲求 | 夢を叶えたい、好きなことを極めたい |
この欲求は、「ピラミッドの下から順番に登っていく」っていうイメージ。
たとえば、お腹すいてたら「承認されたい」なんて思ってる場合じゃないでしょ?
※正式用語:欲求階層説(マズロー)
1-2. ERG理論(アルダファー)
マズローの考えをちょっと柔らかくしたのが、このERG理論。
欲求は以下の3つにグループ化されてて、必ずしも順番に進むとは限らんよ、って話。
| 欲求の分類 | 内容 |
|---|---|
| 生存欲求 | 食べ物、安全な住まい、健康 |
| 関係欲求 | 家族や友人とのつながり、チームに所属したい |
| 成長欲求 | 成果を出したい、自分を高めたい、昇進したい |
たとえば、「人間関係うまくいかん」ときに、また「安定を求めて転職したくなる」ってこともあるよね?
そういう“行ったり来たり”を想定してるのがこの理論だわ。
※正式用語:ERG理論(アルダファー)
1-3. 成熟・未成熟理論(アージリス)
人は成長したい生き物だっていう考え方。「おんなじ作業ばっかだと飽きる」ってことね。
たとえば、毎日ネジ締めだけの仕事だったら「もっと他の作業もやってみたいな」って思うでしょ?
そういうときにはジョブ・エンラージメント(仕事の幅を広げる)が有効。複数の作業を覚えて、スキルアップを実感できるようにするってこと。
※正式用語:成熟・未成熟理論(アージリス)
1-4. XY理論(マグレガー)
人間の性質をどう見るか?って話。2つのタイプに分けて考えるんだわ。
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X理論(性悪説):人は基本サボりたがる。言われんとやらん。
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Y理論(性善説):人は本来自分から頑張る力を持っとる。
Y理論の考え方を活かすには、「目標管理制度(MBO)」が効果的。
上司が一方的に命令するんじゃなくて、部下と一緒に目標を立てて進めることで、やる気が引き出されるんだわ。
※正式用語:XY理論(マグレガー)
1-5. 動機付け・衛生理論(ハーズバーグ)
仕事のやる気は「2つの違う要因」があるよって考え方。
| 要因 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 動機付け要因 | やりがい・達成感 | 新商品開発に関われる、感謝される |
| 衛生要因 | 不満を減らす要因 | 給料、職場の人間関係、トイレが清潔など |
つまり、給料上げたらやる気出るかというと…「やる気は出んけど、不満は減るだけ」。
やる気を引き出すにはジョブ・エンリッチメント(仕事の質を深める)が必要。たとえば、責任ある仕事や、裁量のある業務を任せること。
※正式用語:二要因理論(ハーズバーグ)
1-6. 達成動機説(マクレランド)
「成功したい」って気持ちが強い人の特徴を研究した理論。
その人たちは、
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適度な難易度の課題(成功率50%くらい)を選ぶ
-
自分でやりたいと思う
-
結果についてはっきりしたフィードバックがほしい
たとえば、起業家タイプの人や、営業職でガンガン数字を追いたい人なんかがこのタイプ。
※正式用語:達成動機理論(マクレランド)
2. 過程理論(どうやってやる気が出るの?)
今度は、「やる気が出るプロセス」に注目した考え方。
つまり、「気持ちがどう動くか」を理屈で説明するタイプだね。
2-1. 期待理論(ブルーム/ローラー)
「頑張ったら、いいことありそう」って思えるかどうかがカギ。
-
ブルームの考え:
やる気 = 「行動すれば結果が出る」と信じる気持ち × 「結果に価値がある」って思う気持ち -
ローラーの考え:
① 頑張れば成果が出そう
② 成果を出せば報酬がもらえそう
→ この2つの「期待」が強いとやる気が出る
例:
「試験に合格したら昇進できる」しかも「労力かけても受からんかも、、、じゃなくて労力かけたら受かることが見えてる状態」→ よし、勉強するか!ってなるやつだね。
※正式用語:期待理論(ブルーム・ローラー)
2-2. 公平理論(アダムス)
人は「自分と他人を比べる生き物」。
「自分だけ給料少ないじゃん!」って感じるとやる気下がるよね。
たとえば、同じ仕事してるのに同僚の方が給料高いと、「なんでだ?」ってなって、仕事をサボる傾向にある。自分が思う給料分ぐらいまで、働きを怠ける。
逆に、自分の方が多くもらってるなら、もっと頑張ろうって思って高い給料分に見合うぐらいまで働こうとする。
※正式用語:公平理論(アダムス)
2-3. 強化理論(スキナー)
「褒められる」「報酬をもらえる」ことで行動が強化される、っていう考え方。
ただし、ずっと褒め続けるより、たまにご褒美をあげた方が効果的。
例:
難しいゲームと一緒。そうそうクリアできないからこそクリアするとめっちゃうれしい。かんたんすぎていつでもクリアできる(いつも「クリア」という報酬がもらえる)状態だとつまらんってなる。
※正式用語:強化理論(スキナー)
2-4. 目標設定理論(ロック)
やる気が出るのは、「ちゃんとした目標」があるとき。
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明確な目標(あいまいじゃない)
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難易度がちょっと高め
-
進捗についてフィードバックがある
この3つがそろうと、人はやる気になるんだわ。
たとえば、「毎月売上〇万円」「次回の試験で80点以上」みたいな数字で示す目標が効果的。
※正式用語:目標設定理論(ロック)
3. その他の考え方
3-1. 内発的・外発的動機付け
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内発的動機付け:仕事自体が楽しい、やりがいを感じる、自分で決めたからやる
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外発的動機付け:お金がもらえる、怒られないため、表彰されるからやる
たとえば、趣味でやってることは「内発的」。
バイトでやってることは「外発的」。やる気の源がちがうってこと。
3-2. コンピテンス理論(ホワイト)
アメリカの心理学者 R.W.ホワイト(ロバート・ホワイト) が提唱した理論です。
この人は、「人がやる気を出すのは、単に欲求を満たしたいからじゃなくて、“自分はできる!”って実感したいからだ」って考えたんですね。
つまり、
「自分は有能だ(=コンピテント)って感じたい!」という欲求が、人のやる気の源になるんだわ。
この「自分の能力を発揮して、環境に働きかけたい!」って気持ちが、
行動を引き起こしたり、継続したりする動機になるっていう理論です。
3-3. 職務特性モデル(ハックマン&オルダム)
仕事内容そのものが面白ければ、やる気が出るって理論。
| 要素 | 例 |
|---|---|
| 技能多様性 | 一人で接客・会計・商品補充まで担当 |
| タスク完結性 | 最初から最後まで自分が責任をもつ |
| タスク重要性 | 誰かの役に立ってると実感できる |
| 自律性 | 自分でやり方を工夫できる |
| フィードバック | 自分の仕事の成果がわかる |
たとえば、あるカフェで、ドリンク作りから会計、接客まですべて任されると、「自分の仕事だ!」って実感できてやる気が上がるんだわ。
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